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2006/01/29

蒼天航路 ~三国志漫画の域を超えてるよね~

Fi2266033_0e 蒼天航路
1994年10月~2005年11月までの間、週刊モーニングで連載されてた漫画。
モーニングの知名度を上げるのに大きく貢献したでしょう。おそらく。

俺が初めてこの漫画を読んだのは、単行本1・2巻が同時発売された時だったので、1995年だね。
あれから10年か~~~。
長かったような、あっという間だったような。
10年間読み続けてきた漫画を、2006/1/26に最終巻を買ってしめた。
なんていうかね、ちょっと感慨深かったけど(笑)

とにかく、この漫画は面白い。
愉快の面白さではなくて、探求の面白さかな。
ファンの多い三国志を、良くここまで描ききったな~と、作者:王 欣太(キング・ゴンタ)さんの人生観(作中に出まくってる)というかそういうものにはホント感服っす。
(もともとは原作者:李學仁(イ・ハギン)さんとの二人三脚だったんだけど、1998年に李學仁(イ・ハギン)さんが死去されてからは、王 欣太さんが一人で続行。)
とにかく、こんなにも弾き付けられる三国志漫画は、もう無いんじゃないだろうかって位ね。

これだけ人物がたくさん出てくる物語なのに、本当に登場人物ひとりひとりに個性がある。
もともとのイメージがあるものに、よりリアルな性格を与えて絵にするんだから、キャラ設定は大変だったんだろうな~と、しみじみ思っちゃう位に人物達が魅力的に描かれてるんだよね。ほんと。

まず、なんとなく劉備が主人公になってる三国志を曹操を主人公にしてるところからして、物凄く惹かれた原因ね。
あと、三国志演義(小説的要素が強くて、一般に三国志として知られてる方)と三国志正史(史実的要素が強い)の、バランスの取り方が上手い。
勿論、曹操って人を美化してる部分もかなりあるけど、基本コンセプトが(以下、下線部分)
ここには無類の人間群像が存在する。
しかし悪党と言われてきたものは、本当に悪党なのだろうか。
善玉と言われてきたものは、本当に善玉なのだろうか。
歴史は善と悪だけでわりきれるものではない。

2000年近くもの間、何十億という人々から常に悪態をつかれ、
その悪名がアジアを越えて世界にも鳴り渡ったが、
どんな誹謗中傷にも負けなかった男
 
曹操孟徳である。

正史「三国志」の著者・陳寿は曹操を「破格の人」と呼んでいる。
つまり尋常の物差しでは計れない英雄だと言っているのである。


なので、常人のモノサシで「破格の人」を量ろうとするのは違うんじゃないだろうかっていう出発点なんだと思うんだけどさ、そこら辺も気持ち良い考え方で好きなんだよね~。
横山光輝さんの漫画「三国志」を読んで、三国志が好きになった俺だけど、この漫画を読んで、よりリアルに深く三国志を感じれた。

作者の王 欣太さんの漫画はもともと全然違う毛色のものなんだけど、どの漫画も彼の哲学が全開で、面白い。
この人、Rock'n'Rollerやで。

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