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2006/03/29

綾辻 行人 「びっくり館の殺人」 流石だね~、この雰囲気。

以前にも触れた事があるんだけどね、綾辻 行人。
新本格の先駆けとも言われたりもしてる、推理小説作家。

つまりは、昔ながらの「探偵」「洋館」「犯人」みたいな雰囲気あるのを、書いてる人ね。
だから、刑事や時刻表や会社や愛人や・・・猫の探偵なんかは出てこない。

日本だと、乱歩に近いと思う。
作中に霧のように漂う妖しい空気が良い。
凄く雰囲気がある。
現実と隣り合わせにある、歪んだ狂気みたいなね。

この人の代表作は、文句無く「館」シリーズ。
風変わりな某建築家が建てた「館」で次々と忌わしい事件が起きて行く。
そして、そこには家主達の歪んだ夢・願望・狂気が・・・・。みたいな感じね。

だから、トリックが解った後でも、物語として何度も読みたくなる。
他の推理小説では、そうそう味わえない感覚だよね。

今回の「びっくり館の殺人」は、子供向けシリーズの企画の1つとして書かれていて異例ではあるんだけど。
でも、楽しめる。

子供向けって事もあって、トリックもシンプルだし(簡単だっていうのでは無くて、トリックが判明した時に理解しやすいって事ね)、いつもは館全体の見取り図が付いていて、館全体が舞台に使われているんだけど、今回は密室の部屋だけが推理のポイントだしね。
でも、この人の持ち味である妖しさは損なわれてない。

もし、興味を持たれた人がいたら、1作目の「十角館の殺人」から読むのがお薦め。
そして、2作目の「水車館の殺人」だね。
1作目の方は、まだ、妖しさがそんなに出てないんだけど、下地になる重要な作品。

とにかく、推理小説の枠を突き抜けてる、文学の一つだと思う。

尚、記事を紹介しているっていう性質上、他の作品のも含めてネタバレになるコメントはお断りします

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