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2009/07/23

伊坂 幸太郎 「終末のフール」 サラッと読めるけど、なかなか考えさせられる

Ebd8a499cd8295fe53749412bc2856e5さてさて、伊坂 幸太郎(の以前の記事)は相変わらず好きなんだけど。
文庫新刊が出ました。
終末のフール

この人は、ホントに毎回、作風(というかタッチ)が微妙に、違う。
なのに、読むと、やっぱりこの人らしさの塊。
って感じがするのが、不思議だ。

でも流石に、デビュー当時のちょっとシュールでスタイリッシュなイメージは、影を潜めて来たかな!?
作者自身が、そこは全く意図して無いようで、どっちかって言うと、その手のカテゴリーのされ方が、不本意そうだったし。
というか、設定や舞台の大きさが「シュール」とかっていう枠組みを、軽々と越えて来る作品ばっかなんだよね。きっと。

でね、この「終末のフール」は、8つの短編が纏(まとま)って1つの作品になってる。

あらすじは・・・・
8年後に小惑星の衝突で、人類滅亡。の発表があってから5年。
暴動や犯罪も少し影を潜めて、生き残った人々が、少し落ち着いた(もしくはあきらめ始めた)頃、仙台市のとあるニュータウンに暮らす人々は、何を思って残りの時間を生きようとするのか・・・


みたいな感じなんだけどさ、何て言うか、面白くて重さをあまり感じない。
でも、しっかり考えさせられる。
ここら辺のバランスが、上手いよね~。

各編の主人公(語り手)は、それぞれ違うんだけど、同じニュータウンに暮らす人々の視点なんで、勿論、他編の主人公のその後が垣間見れたりね。
そういうのも含めて、全部で一つの物語になってる。

「何を軸にして生きるのか!?」って事を、こんなに面白く且つ真摯に読める本って、凄いかも。
勿論、想像力を要します。
自分の大事な人達が、パニック・集団ヒステリーで兇暴になった多くの人たちに殺された後の世界。
世を儚んで、自殺しそうに無い人達が、こぞって自殺してしまった後の世界。
それを前提として、生き残ってる人たちの物語が始まる。

だから、実際に酷いシーンは、書かれて無いのね。
でも、だからこそ、想像力を要する。
書き手は、もっとだったろうね。凄いわ。

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