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2009/09/12

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」 途轍もない人間描写!

31tv5adq12l__sl500_aa171_やっと今、カラマーゾフの兄弟を読み終わった~。

上・中・下の全三巻。

ドストエフスキーは、初めて読んだんだけどさ。

いや~、びっくりした。

昔の小説って、哲学的な側面が強すぎて、心理描写とかはイマイチなのかな?とか、
日本語訳がスムーズじゃないから、読み難いってイメージが強かったんだけどさ。
(実際、今まで読んで来た海外の作品には、そういう感想を結構持ってたんでね)

51hrk14yq6l__sl500_aa240_しかし、この作品は、全然違った。

勿論、宗教観とかも多大に盛り込まれてるし、哲学的でもあるんだけどね。
その全てが、登場人物の人間像や、心理を掘り下げる効果を果たしてるから、読んでて凄く自然だし、次々とページをめくっちゃう訳さね。

多くの人が、日常で(自分の言葉として)説明をつけ難い“感情や心の揺れ”・“嫉妬”・“反動”のメカニズムが、解り易く言葉にされてる感じ。って言うのかな。

51j55c8ftdl__sl500_aa240_物語の背景にキリスト教の国っていうのは、確かにあるんだけど、それが今の日本人が物語を理解するのを、損なうって事は無いと思う。

これは、本当に、面白かった。

現代小説ばかりが、心理描写を大事にしてる訳じゃ無くて、むしろ、もっと優れてる作品が100年以上前から沢山あるって事を、痛感させられました。
表現者の根底に、もしくは、素晴らしい表現作品の条件(の一つ)として、表現する事への渇望と欲求(の大きさ)が必要不可欠だって事を、改めて認識させられたねぇ。

読書が好きな人には、お薦めの作品!

但し!“責任”という概念が無い人や、そういう事から本質的に遠ざかりたいっていうような奴は、読むべからず。
そういう人の人生には、関わりの無い、素晴らしいモノなので。

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