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2010/05/12

「カシオペアの丘で(上・下)」重松 清 ~涙が止まらない“許し”がテーマの小説~の巻

こんばんは、TSURUです。
久しぶりに重松 清の小説を読みました。
ちなみに、前回は4年ちょい前の流星ワゴン(の記事)

41ikxhjpgql__sl500_aa300_カシオペアの丘で

舞台になっているのは、作中では、北海道北都市となってるんだけどね、これは明らかに北海道の芦別市。
芦別に程近い、旭川に住むオイラにとっては、情景がありありと浮かびます。
(芦別は‘北の京(みやこ)、芦別’がキャッチコピーで、「きたのみやこ」を「北都(市)」に変換したんだろうね。)

51nhjkxooml__sl500_aa300_さて、この小説。
俺は号泣しやした。

作中にも何度も出てくるキーワードなんだけど、‘許し’がテーマとなってて、登場人物の大半が、‘誰かに許されたがって’いたり、あるいは、‘誰か許したがって’いたり、そして何よりも‘自分自身を許したがって’いたりしてる

~あらすじ~
丘の上の遊園地は、俺達の夢だった―。
肺の悪性腫瘍を告知された三十九歳の秋、俊介は二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。
そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。
満点の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪の物語が、静かに始まる。

~文庫本の裏表紙より~

色々な場所で、この作品を読んだ人のレビューを見たんだけどね、ハッキリ分かれている。

たぶん、‘許される’‘許す’必要の無い人(そういう経験の無い人)にとっては、ただただ重い物語にしか感じないんだろうと思う。
し、実際、(何となく)お若い方達のレビューは、そんな感じだった。(登場人物の必要性の疑問符も多かったし)。
勿論、一概に、年齢で区別するつもりは無いです。
あくまでも、経験と、想像力の問題。(ただ、既に書かれてるレビューの傾向が‘そういう感じ’だったって事。)

でも、俺は、全然、違った。
主人公と歳が近いってのもあるかも知れないけど、ここまで感応したのは、それだけじゃぁ無いと思った。

俺にとっては、‘重い’どころか、‘切なくて、優しくて、温かくて、そして救われる’そんな物語でした。
更に補足。
この物語の‘許し’は、確かに(登場人物達の)過去の事柄についてなんだけど、過去に戻る為に提示されてるんじゃ無くて、あくまでも、生き切る為に書かれてる。と、俺は感じた。
だから、前に進む為に書かれた、過去と現在。
そういう解釈では、存在として、車の‘バックミラー’みたいだよね。

たぶん俺も・・・
誰かに許されたくて、誰かを許したくて(もしくは、最初っから‘許している’事を伝えたくて)、そして、自分自身を許したいんだろうね。

とにかく、号泣したし、一気に読み切りました。

特大の、お薦め作品です。

800pxkannon_in_ashibetsu←写真(クリックで、デカくなります)は、作中でも‘鍵’になる(芦別市の)大観音像。

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